vs ブラジル

キャプテン翼2 vs ブラジル

★スタメン
 FW:岬・日向・松山
 MF:翼・佐野・政夫  
 DF:和夫・三杉・早田・次藤
 GK:若島津
【スタメンルール ver3.0】
・ベンチ要員駆り出したら絶対勝てないので、最強スタメンで
・GKは若林と若島津を交互に交代
・対戦チーム固定のため、再戦・戻りがあってもそのスタメンを採用

 

みんな、これが最後の戦いだよ。

まさかあの全日本が、俺たちの故郷・サッカー王国ブラジルと戦うことになるとはな…

リオカップで激突したライバルたちが集結して、​全員名前ありの超豪華メンバーとの戦いだよ。

顔ぶれがとんでもねえ。
四方八方からドライブシュートとバナナシュートが飛んでくるじゃねえか。
どの選手とっても一流ストライカーだらけ。
そしているじゃねえかよアマラウとドトール!

ああ、久しぶりだな。
ブラジル代表として再登場した俺たち。
当然、必殺技は…

残念、覚えてませんでしたっ!

したっ!

お前ら大好きだ。

全日本は当然、最高のスタメンをもって全力でぶつかる気概だ。
悔いのない、最高の戦いをしよう!
なんなら三杉くんフルで出て殉職してくれ!

また恐怖の全日本の掟が顔を出したな。
FWにカルロス・ザガロ、トップ下リベリオ、中盤にネイ・サンタマリア・トニーニョ、守りにジェトーリオ・ドトール・アマラウ・ディウセウ。
​まさにラスボスの布陣じゃん!

そしてGKは、キーパーマシンと言われた男、ゲルティス…!

…これ、無理じゃない?

あー、さすがにここまでの怪物チームはキツいだろう。

弱音を吐くんじゃない!
あの西ドイツを制した全日本だ!
自分の力を信じろ!優勝は目前だ!!!

 
ブラジル戦 1回戦目(1-5)

え何、コインブラくんって。

完成されたスーパーストライカーか…
後半にとんでもない最終兵器をぶつけてきたな、ロベルト本郷。

いや俺たちも知らなかったんだけど。
あんなやつ選手登録されていたのか?
 
リ、リベリオ…

エースナンバー10を取られて下げられたリベリオが不憫でならん。
真の10番はこいつ、コインブラだったんだな。

​リベリオはバナナシュートを放つ、コリンチャンスのエースです。

グレミオ戦で少しだけ登場したコインブラが、試合後半から満を持して登場。
圧倒的なスピードとパワーで、スーパーストライカーの名に恥じないプレイを見せつけたな。

でも得点したのはカルロスとサンタマリアの方が多いんだな。
突然の登場で、連携がうまく取れていない感じはする…

対する日本の得点は翼のサイクロン1回だけ。
日向のネオタイガーショットはことごとくゲルティスのダークイリュージョンに阻まれてしまった。
​ダークイリュージョンってなにさ。

遠くから見ていたが、異次元が発生して、数人のゲルティスが登場して、​…気が付いたらボールをキャッチしていたって感じだな…

テニヌも真っ青だな。

すかさずねじ込むカルロスの立ち回りもさすが。
コインブラの消える「マッハシュート」に若島津は意表を突かれて、あっさり失点。
​強敵揃いとはいえ、やっぱり要注意はこの2人かな。​

いやーサンタマリア強いわ。

認めない翼。

 
ブラジル戦 2回戦目(1-3)

ザガロ・・・

ブラジルの超攻撃型ストライカー、ザガロを忘れてもらっちゃ困るな!
​強引なドリブルで蹴散らかして、必殺ダブルイールのコンボだ。
今回は立花兄弟両方とも轢いていったな。

追加点をお見舞いしたジェトーリオはDFだが、ドライブシュートも打てる強者。
ディウセウ同様、点が取れるDF。
​いやしかし、DFはもっと守りに徹したほうが。俺たちみたいに。

まじめにDFやってるのはお前たち2人だけな気がする。

ゲルティスやばいな。サイクロン2発、ネオタイガーショット2発止めたぞ。
これは俺が代表に選ばれないわけですー。

最後の意地で日向が1点ねじ込んだが、健闘空しく敗退。
ブラジルと再戦のためには、また西ドイツに戻らされる悪夢。
​これがキツイんだよね。

西ドイツ戦、タイム連打とかやってるから。
あんまりお見せしたくない試合。

今回は全部カウンターでやられてしまったね。
せっかくのサイクロンやネオタイガーショットがゲルティスに奪われ、形勢逆転で一気に猛攻かけられちゃって。​

コインブラとか足の速いやつがいるんだから、日本はもうちょっとDFのポジションを考えて行動したほうがいいよな。

正直、DFの使い勝手の悪さは、ゲームとしての課題だ。
操作の問題はDSに移植すれば解決すると思うんですが、どうですか?

 
ブラジル戦 3回戦目(4-3)

ついに日本が決めました!4対3です!
日向くんのオーバーヘッド、PK2本、そしてなぜか次藤と佐野のコンビプレイ!
俺、出番なし!!!

得点だけがすべてじゃないって。
ドライブパスとかで、真ん中で頑張ってたじゃん。
​でも翼らしくないね。

サイクロン打たなかったな、翼。
ガッツ400博打に気が引けたか。
日向もネオタイガーショットじゃなくて、オーバーヘッドだし。

開始早々コインブラのマッハシュートが炸裂したが、幸いにもポスト。
そして、実は次藤がサンタマリアのバナナシュートをブロックした。
しかも1点入れてるし、最終回というか、次藤神回。

これ、佐野をスタメンに入れてなかったら、引き分けになってたってことか!
うわっ名采配だな。最後にロマンのある攻撃してくれるじゃん!!

日本が4点とリードしている中、コインブラの怒りのマッハシュート2連発。まさに笛に助けられたな。
あの鬼気迫る形相、もう1点取られてもおかしくはなかった。

今回の試合、ブラジルはカルロスとコインブラが決めているのに、日本は松山だったり三杉だったり次藤だったり… 
​あんまり最終回っぽくない勝ち方だったかもね。

どうしちゃったの翼~

…俺はロベルトの残したアドバイス、「スーパーストライカーになれ」を目指して、自分なりにサイクロンの答えを出したつもりだったんだ。

地上高低浮き球対応、驚異の胸トラ回転サイクロン。
ガッツの最大値のほぼ半分を消費して放つ超必殺技。
​まさに、選ばれた人間が使えるウルトラC。

でも、放つうちに胸に去来するこの気持ち。
​どう考えても主人公補正満載のご都合主義なお助け技に思うこと。
「サイクロンって邪道だよね」

いまさらかよ!!!

 

『スーパーストライカー』とは。

ついに決勝戦、ブラジルとの対戦です。
漫画キャプテン翼にとって、ドイツがラスボスならば、ブラジルはまだ見ぬ世界の王でした。
そのブラジルとこうして戦えるアナザーストーリーに感動です。

ミーティングでは専用BGMが流れます。これがまた胸を熱くします。
王手まで来た達成感と、全日本メンバーへのねぎらい、そして脅威のブラジルスタメン…
様々な思いが交錯するミーティングです。

最終戦ということで、三杉くんはフル出場してもらいます。
彼も最後は全力で戦いたいですよね、本望でしょう。
そしてGKは交替ルールに則って、若島津になりました。敵GKも若島津みたいですし、ちょうどいい。
若林的には、ドイツと戦えたので良いでしょう。

ブラジルの布陣はこのとおり。

 FW:カルロス、ザガロ
 MF:リベリオ、ネイ、サンタマリア、トニーニョ
 DF:ジェトーリオ、ドトール、アマラウ、ディウセウ
 GK:ゲルティス

エースのカルロスを筆頭に、リオカップで活躍した面々が勢ぞろい。
「敵〇番」がいない、全員主人公格の選手という豪華な演出に鳥肌が立ちます。
以降の作品では全員に名前がつきますので、このブラジルスタメンのスケールはシリーズ中最高峰でしょう。
あのアマラウとドトールが在籍しているのも、また一層ドラマを感じさせます。

初戦前半で大きな壁となったのが、カルロス…ではなくサンタマリア。
フラメンゴで対決した時はあまり目立ちませんでしたが、彼めちゃくちゃ強いんですよね。
能力値を調べると、カルロスにも負けないくらいの実力の持ち主です。

後半になって、持ち直そうとした矢先に、ロベルト本郷の語りが入ります。

「見事だ翼…お前のプレイは確かにすごい。スーパーストライカーとして完成しつつあるようだ。
だが俺は、お前に上には上がいることを知らさなければならない。
いるんだ、ブラジルには…完成されたスーパーストライカーが!!」

この口上から、コインブラ登場の演出が、もう何100回見ても飽きないくらいかっこいいです。
正直、このシーンは最新のゲームのどんなシーンに負けないくらい、素晴らしいシーンです。

ただでさえ圧倒的なメンバーのブラジルに、コインブラという凶悪ステータスの選手が投入されます。
彼はグレミオ戦で伏線を残してそれっきりでしたが、ここに来て満を持しての登場です。
副題の「スーパーストライカー」は彼のことでもあります。

後半戦、コインブラに場を支配される…かと思いきや、意外にも彼にパスが渡りませんでした。
これはラッキーなことですが、事前打ち合わせなしの突然参加にブラジルメンバーも対処に困っているのでは、などど想像してしまいます。
下げられたリベリオくんがかわいそうです。

結局1-5というボロ負けで、文字通り蹂躙された日本はドイツ戦を経て再戦。
今回も日向くんのねじ込みしか決まりませんでした。
結果だけを見ると攻めあぐねているようですが、実際はサイクロン2発&ネオタイガー2発防がれています。
恐るべしゲルティスのダークイリュージョン。
ここまで固いと、必殺シュートは絶望的かと思わされます。

しかもブラジルで得点したのは、ザガロにジェトーリオであり、カルロスコインブラ以外も強烈であることを物語っています。
若島津は三角飛びを全部外してしまいました。やはりこっちのGKも異次元バトルしないとダメでしょうか。

再々戦では、まさかの次藤大活躍に驚きが隠せません。
ゲームでは不遇なDFの名誉挽回と言わんばかりのブロックと強烈シュート。
そして最後まで佐野くんを使い続けた自分の采配が報われたようで、目頭が熱くなりました。

ブラジルは基本的にどの選手も要注意なので、イライラ棒感覚で避けながらパスを慎重につないでいきました。
形をつくるため、早田くんのカミソリパスや、安定の三杉さんに大変助けられました。
三杉さんに限ってはPKまで取ってくれました。ありがとう、あとは安らかに…

後半のコインブラ怒涛のマッハシュート乱打に、スーパーストライカーの意地を見せつけられました。
敵なんですけど、本当にかっこいいですコインブラくん。

しかし最終回というのに、翼日向岬あたりが全然目立っていません。
もちろん陰ながら頑張ってはいましたが。
そんな変わったラストも、このレビューサイトらしくて良いのではないでしょうか。

長い戦いが無事終わりました。
サッカー後進国といわれた日本が、再び世界の頂点となったのです。
数えきれないくらいの超選手を相手に、よくがんばってきました。
翼くんは考え悩み戦い、また大きく成長しました。
そして、​サイクロンってちょっと邪道かな、って思うくらいフェアプレーを望むようになりました。
しかしロベルトのテキトーさよ。まさに「だいたいロベルトのせい」。
※全体の感想等、また別レビューを行う予定です。
 
【総評】​
​神ゲーここに極まれり


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